アイドルになりきれない男達

私は本当に、疎いなぁと思う。ニュースで取りざたされるあれこれは、いつも人づてに聞くの。酷いときなんか、一般人であるお姉ちゃんから聞くくらい。

今日、はじめて知ったことがありました。萌えを吐露するためのブログでは言うべからざることでしょうか?でも、それじゃあ一体どこで言えばいいんですか><

というわけで畳む。自己責任。眠くて頭がぼーっとするけれど、朝になったとてマトモに書けそうにもないので、勢いに任せて書いちゃいます。


頭の良い男友達が言っていました。映画が好きで、夏休みの二ヶ月間で百以上の映画を見、本も貪るように読むような男の子です。「カツンの『アイドルとしての惜しさ』」。それを聞いたときypは成程、と思ってくすりと笑った。でも多分笑うだけじゃ済まされないこと、なのかもしれない。

「アイドルなんて所詮客商売なんだからニコニコ笑ってヲタの機嫌とってりゃいいんだよ」なんて、冷たい言葉のようだけれど、尤もな言葉でもある。アイドルはidealなんだし。でももしもそんな元来のアイドルだったなら、きっと私は彼らのことを好きになっていたりしなかった。

本当の意味での、いや、「本当の」には語弊があるな。「元来の」意味でのアイドルになりきることができるのは、本当に「大人」になってからしか無理で、男の子なんて特に難しい。だって20代前半の男の子なんて、そりゃ人によるだろうけどまだまだガキだよ。(※ypは19歳☆)そんな人に、顧客を喜ばせるためだけに自分の欲求の全てを捨てなさいだなんてとんでもなく無理難題。

大好きな人と恋をして結婚して子どもを生む、なんの罪もないこと。世間の人はそれに対して特に何の興味も示さない。余程ミーハーでスキャンダルに目の無い人たちを除いては。それに揺さぶられるのはヲタ達だけだ。

どうして恋していることを隠さなきゃあならない?当たり前のことなのに。言わずとしれた、彼、の言葉。ふざけんな、自由と我侭を履き違えるな、…我侭?恋をすることが我侭?あなた達の商売はサービス業なの。メディアに作られた幻に恋をした人たちからお金をもらうの、誰のお陰で飯が食えてると思ってんの?

この道に始めの一歩を踏み出したとき、彼らはまだその厳しさを知らないほど幼かったから。

彼らに残酷を強いているのはいつだってヲタなのだし。彼らの幸せを祈りながらもそれでも傷つくのはヲタなのだし。

もしも自担だったら、と言い換えてしまうのはあまりにも軽率すぎる、けれど今は言わせてください、ごめんなさい。自担でなくても、思い悩んだ。だから自担だったら、なんて、推し量れないほど。

でも弁解させてもらうなら、この悲しさは「傷つけられた」痛みではなくて、なんだろう、もっとどうしようもないもの。虚しさ。私達はどうするべきなのかわかりません、という悲しさ。

彼らは人間で、idolなんかではなくて、苦しいほど恋もするし、幸せになる権利がいくらでもある。それでもギャランティが発生するプロフェッショナルというのは、何か犠牲がつきもの。

私が元気のないときに、笑顔をくれた人達だから。私に幸せをくれた人達だから。だから彼らが幸せになれるのなら、私は嬉しいです。彼らが悲しいとき私達はどうすることもできないしどうすることも求められていないから、彼らの大好きな人に、そばにいてもらってくださいと、願うのは嘘じゃないよ。

でもアイドルでいてほしいの。私のアイドルでいてほしいの。結婚しても、こどもができても、おじいさんになっても、ハゲてしまっても、ずっとずっとアイドルでいてほしいの。

誰も悪くないからこそ、やり場のない悲しみ、虚しさ、どうか誰も矛先を間違えることのありませんように。



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