2008年2月に読んだ本達。

これって検索したときさ、「続きを読む」で畳む意味がない気がしてきたんだがw

とりあえず今月読んだ本達書こうと思います。




アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

彼の作品は二作目です。
私はボブ・ディランはあまり知らないのですが「風に吹かれて」だけは友達♂が誕生日に焼いてくれたオリジナルCDの中に入っていました。
読んでいる最中はその歌だと一致していなかったんだけど映画DVDのCMを見てやっと気づいたw

私は最低二冊読んで小説家を判断するようにしているのですが、
彼はとても「いい人」なのだなぁと思いました。
何冊でも読めるし、嫌いではないけれど、毒が足りない。



大人は愉しい (ちくま文庫)

大人は愉しい (ちくま文庫)

東大卒現役大学教授の文系おじさん二人による交換メール日記。
専門的な言葉を抜きにしたら(抜きにしたら読めないんだけどw)とってもわかりやすくて面白い。
メールだからかな?内田先生って、ホームページが有名な方だし、このハイリテラシー社会の中でとても伝わりやすい文章を書く力に長けていらっしゃる。
鈴木先生があらゆる問題にぷんぷんしているのを内田先生が「まぁまぁ。でもこんな考え方もありますよねニッコリ。」みたいな風になだめて結果鈴木先生が「ですよねー内田さんの言うとおりですよねー」みたいな感じになっている印象があるんだけど、どうなんだろうw
はじめの30ページはブログなんかについても書かれていて、「なるほど!」って思っちゃう。
ypは評論が極端に苦手なのですが、この作品はオススメです。



泣かない女はいない (河出文庫)

泣かない女はいない (河出文庫)

パラレルで一目ぼれした彼の作品の二作目。
パラレルがあまりにも名作すぎて(当社比)これは短編だしまぁこんなもんかな、と思ったけど彼は本当に女性を描くのがうまいなぁというか。
ん?「彼」で合ってる、のかな?私パラレルを読んだとき、(それは男主人公だったんだけど)この作者は女なんじゃないのか、って思ったんだけどイラストがひげ爺さんだったからどうなんでしょう。
何気ないことを書きながらぎゅっと、胸を締め付けてくる手法が憎い。
そして「センスなし」の方はなんだかかちゅんファンの自分に重ねながら読んでしまいました。



カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)

カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)

イワン兄さんスペシャル(笑)
イワン兄さんってね、ypが中学生のときに書いてた漫画で一番気に入ってたメガネキャラにそっくりでびっくりする…www
腹黒インテリ?と思っていたイワン兄さんの純粋で「青年らしい」面がよく描かれている巻となっています。
教訓めいたところは読むのが難しいけれど、ところどころ胸に響くフレーズがあるから、そういうところだけ読み取るので十分だと思うんですが、これって自己満足?
読書ってとても恣意的ですね…



すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

解説にも書かれていたけど理系ミステリー。
文系の書くトリックは説得力に欠けたり読んでいるうちにわかってしまうところがあるけれど理系の書くトリックというのは解いても意味がわかんないことがあるから困る/(^o^)\
すべてがFになる」の「解」は途中でわかったんですが「解法」は流石に理系じゃないからわからなかった。
萌絵のキャラクターがあまり好きになれない。お金持ちのお嬢様で天才的頭脳を持つってとこは別にいいんだけど、うざいw
けどミステリーとしては面白いし、シリーズで気になるものだけを読んでみようかな。



世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

いつもの彼の「僕」が主人公でないのと、ファンタジー色が強いのではじめ読むのが結構しんどかったけど、慣れたらやっぱり面白い。
でも彼の作品としては珍しく「私」の言っているところがところどころ鼻につく。これは「私」のキャラクター設定の問題なのか、それともこの作品を書いたときの彼自身の精神状態が問題なのかはいまいちわからない><
村上春樹は読者の「恣意的な読み方」に小説の内容を委ねている小説家だと思う。



ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)

ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)

500ページ以上あるんですが、父の手術中に274ページあたりまで読んで、家に帰ってから日付が変わるまでに読破。
U子さんとnataliaさんが読んでいて気になったんだけど、恋愛小説があまり好きになれない私にも面白い。あとがきにあるとおり、

恋愛小説というより、恋愛なるものの小説

という表現がまさにぴったりなのだと思う。

というか、小学校時代、隼子はあんまりかわいくない子みたいに書かれてたのに、中学になってからなんの不自然もなく「美人」の括りに入れられて描かれているのがすごいと思った。
というか隼子がなかよしーずのS子(プロフ参照)にイメージぴったりすぎて途中からずっとそんな風に考えて読んでいました。かっこよすぎる。
しかし大人ってこんなに(誰とでも)セックスばっかりするもんなの?



以上計8冊でした。